第60次南極地域観測隊に、社員の佐賀勝已さん(38)が参加。来年2月からR-SWMがドローンとして初めて南極で気象観測を行うこととなった。
従来は使い捨てのバルーンで上空の気象観測などを行ってきた。ドローンは高度では及ばないが、繰り返し使用でき、環境に優しく、低コストで観測ができると期待されている。
「低温、低気圧など未知の世界で、どれだけ観測できるか楽しみ。飛行試験も同時に行いたい」と設楽社長は話す。
考古学調査にも
東日本国際大学(吉村作治学長)のエジプト考古学研究所が行うクフ王のピラミッドの測量調査にも参加が決まった。
ドローンの発展は、安全な運航・運用が大前提となる。設楽社長は、操縦士の育成にも貢献している。
今年9月には、群馬県片品村と、ドローンの講習団体の管理や操縦士の養成を行う日本ドローンコンソーシアム(JDC)群馬地域部会が同村の武尊(ほたか)牧場で開いたドローンスクールで講師を務めた。
東北大学や民間業者、国土交通省、林野庁などの約70人が参加。操縦訓練を、スキー場のゲレンデを初級、中級、上級に分け、レベルに応じて実施。マネキンを使い、災害現場での遺体の捜索の模擬実習や夜間でのフライト訓練なども行った。
参加した関東森林管理局の担当者は「険しく山深い場所ではドローンは欠かせない。飛行技術とその他の可能性を探ろうと思った」と話した。
ドローンへの期待感の高まりりとともに、タイプエスも夢を追いながら着実に上昇し続けている。(橋爪一彦)
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【会社概要】タイプエス
▽本社=前橋市荒牧町2-50-28 ((電)027・233・7303)
▽設立=2003年6月
▽資本金=1000万円
▽従業員=25人
▽売上高=3億3000万円(2018年5月期)
▽事業内容=気象観測機器販売、設置、保守など
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