日本電動式遊技機工業協同組合(日電協、理事長・佐野慎一氏)は8日、東京都千代田区のパレスホテル東京で第38回通常総会および懇親会を開催した。
あいさつで佐野理事長は、今般の規則改正について触れ、「自主規制の見直し等により短時間で遊技を楽しむことができるパチスロ機の提供が可能になるなど、開発の自由度が高まった」と説明。「遊技性を高めた機械が開発されていくなか、市場における早期の流通を目指していく。この転換期をどうしていくべきか組合を挙げて考え、諸施策に取り組んで参りたい」と、今後の市場活性化に意欲を示した。
総会後に開かれた記者会見では、2018年度の事業方針として、日本遊技機工業組合(日工組、理事長・筒井公久氏)と検討してきた規則必須技術に係る特許の取り扱いに関する枠組み構築について、可能な限り早期に実施許諾の枠組みを確定し運用を開始することや、メダルレス遊技機の実現に向けた積極的対応などを掲示。
質疑も活発に行われるなか、新規則パチスロ機の適合状況については「4月から新規則機の型式申請が始まり、5月には4型式が適合。旧規則機の検査が終了し、当初の予定よりも対応が早まった」と報告。8月の盆商戦に間にあうかどうかのタイミングでの市場投入も視野に入る状況が明らかにされた。
また、11月中旬に日工組と合同で新規則パチスロ機の展示会を開く予定であることにも言及。これについては、毎年開かれる「8月4日はパチスロの日」でプレス発表を行うと伝えた。
なお、2017年度の日電協証紙発給枚数は、前年度比32.07%減の40万9988枚であった。