「財布じゃなくスマホ」の時代へ インスタ、スナップチャット…SNSが直接決済サービス参入 (1/3ページ)

インスタグラムの直接決済の画面
インスタグラムの直接決済の画面【拡大】

 写真共有ソーシャルサービスとして人気のあるインスタグラム(フェイスブック傘下)が、アプリから直接サービスの予約やチケットの購入が可能な決済システムを5月からスタートさせた。現時点で対応しているのは一部の提携サービスのみと非常に限定的ではあるものの、たとえば美容院やレストランの予約、支払いが、インスタグラムのアプリ内ですべて完了するようになっている。

 決済機能を利用するには、オプションの「支払い設定」で、クレジットカードやデビットカードを登録、PIN番号を設定するだけだ。

 消費者と企業を直接“つなぐ”

 インスタグラムは、しばらく前から「インスタグラムダイレクト」という形で、消費者とビジネスをつなぐことに力を入れている。同社によれば、インスタグラムダイレクトで企業や店などとビジネス上のやり取りする人は、毎月1億5千万人以上に上るという。

 そのきっかけとなっているのが、ユーザーの「フィード」と「ストーリーズ」に表示される広告だ。簡単に説明すると、インスタグラムのアプリの左下コーナーに表示される「家」の形のアイコンをタップすると、自分がフォローしているユーザーの投稿写真や動画が表示される。これがフィードだ。

 ストーリーズは、通常のフィードの上に別枠で表示され、複数の写真や動画をスライドショー形式で共有できる機能である。最大の特徴は投稿後24時間で自動消滅する点だ。

企業に直接メッセージを送信