百貨店売上高0・7%増 4月 インバウンドが過去最高 

インバウンド客に人気のベビー用品売り場。携帯電話で商品を確認するお客の姿が見られた=大阪市中央区(彦野公太朗撮影)
インバウンド客に人気のベビー用品売り場。携帯電話で商品を確認するお客の姿が見られた=大阪市中央区(彦野公太朗撮影)【拡大】

 日本百貨店協会が23日発表した4月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比0・7%増と2カ月連続で前年を上回った。訪日外国人客(インバウンド)による売上高が過去最高を更新したほか、気温が高い日が続き春物や夏物の衣料品などが好調だった。

 売上総額は約4565億円。好天の影響で晴雨兼用傘といった季節商材も好調だった。ただ、コートなど重衣料や食料品、家庭用品などは低調だった。

 インバウンド消費は好調を維持しており、免税品の売上高は約316億円と2カ月連続で過去最高を記録。1人当たり購入額は3・6%増の約6万8千円だった。人気商品は化粧品▽高級ブランド品▽食品-の順。国別では中国や韓国、台湾、香港、タイなどが目立った。

 都市部と地方では依然として消費に温度差があった。