特売なし、飲料常温、レジ袋は6円 満足度日本一“オーケー”がいつも安い理由 (1/4ページ)

 顧客満足度調査で7年連続1位のスーパーマーケットがある。首都圏で店舗を展開する「オーケー」は、徹底したコストカットで、「良い商品を低価格で」を非常に高いレベルで実現している。店舗経営コンサルタントの佐藤昌司氏は、「ここまで徹底しているスーパーはほかにない」という--。

 特売がない「EDLP」方式を導入

 顧客満足度7年連続業界1位--そんなスーパーマーケットをご存じだろうか。

 東京・神奈川を中心に約100店を展開するオーケーの「顧客満足」が、日本生産性本部サービス産業生産性協議会の「日本版顧客満足度指数 スーパーマーケット部門」(2017年度)で1位となった。オーケーの1位はこれで7年連続。なお2位は会員制スーパーのコストコ、3位は関西で展開する万代だった。

日本生産性本部サービス産業生産性協議会「2017年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第3回調査結果」(2017年9月20日発表)より抜粋

日本生産性本部サービス産業生産性協議会「2017年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第3回調査結果」(2017年9月20日発表)より抜粋

 なぜオーケーは顧客満足度で圧倒的な1位なのか。これは「良い商品を低価格で販売している」ということに尽きる。「良い商品を低価格で」というコピーはありふれたものだが、オーケーは非常に高いレベルでこれを実現することで、顧客からの評価を得ているのだ。

 たとえば、18年1月にオープンしたばかりの東京都台東区・橋場店では、キリン「生茶」(2リットル×6本)が67%引きの349円、ニッポンハム「フレッシュ ロースハム」は54%引きの194円、ヤマザキ「ランチパック」は40%引きの105円で販売していた。これらは一例に過ぎず、ほかにも多くの商品が他店より圧倒的に安い価格で売られていた。

家電販売店のごとく「他店より高ければ値下げ」

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