ダイナム、マルハンが非正規社員を正社員に転換 労働力減少に備え

 全国にパチンコホールを展開する大手2社が、非正規社員の正社員への転換を発表した。

 ダイナム(東京都荒川区)は3月26日、4月に人事制度を改定し、非正規雇用の勤務地限定社員約700人を正社員に転換する旨、発表した。

 同社は、少子高齢化の進行により労働力人口の減少が見込まれるなか、安定した雇用を実現し生産性を高めるために非正規社員の正社員化による処遇改善をはじめ、勤務地限定、職務限定、勤務時間限定などの「多様な正社員」への転換を推し進める必要性が高まっていると指摘。このほど非正規雇用の勤務地限定社員を正社員に転換することを決めた。対象は社内で一定の基準を満たす約700人で、6月1日付で正社員にシフトする。

 一方、マルハン(京都市上京区)も4日、約500人の非正規社員(有期契約社員)の正社員化を発表した。有期の雇用契約を繰り返し更新して通算5年を超えた非正規社員が、この4月から無期契約への転換を求めることができるという改正労働契約法の「無期転換ルール」に先立って、非正規社員を無期契約に転換し、正社員化を実施する。同社に理解のある貴重な人材をいち早く正社員化することで、少子高齢化による労働力人口の減少に備えた安定した雇用を実現するとともに、子育て・介護などのライフイベントにより働く時間や場所に制約が伴う従業員の多様な働き方を認めることが目的。今回、通算5年を超える契約を更新した非正規社員約2500人のうち、無期契約への転換を希望した約500人を4月1日から順次、正社員へと転換していく。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)