約200人が入社した3月30日のマルハン(京都市上京区)に続き、4月に入ってからは各地でパチンコホール運営企業の入社式が行われた。
全国にパチンコホールをチェーン展開するダイナム(東京都荒川区)は2日、静岡県伊東市にある天麗301研修所で入社式を開催。男性69人、女性22人の計91人が入社した。
あいさつで藤本達司代社長は、昨夏で創業50周年を迎えたことに触れ、新入社員を「まさに次の50年を担う人材」と位置付け。地域のインフラとしてパチンコを誰もが気軽に楽しめる“日常の娯楽”に改革するというビジョンの達成には、皆の力が必要だと呼び掛けた。さらに「パチンコがインフラになるためには、ビジョンと個々の目標が結びつき、その達成に向けて前向きにチャレンジし続けられるか否かが、皆の将来の成長にも企業の成長にも大きく影響する。パチンコをインフラとするために、何事にも挑戦していこう」と激励した。
新入社員は8日まで新入社員導入研修に参加し、業務の専門知識のほか、社会人として必要な基本動作を習得。その後5~7人ごとに全国の店舗へと配属されるが、スキルアップをサポートするため店舗の先輩社員が専属新卒トレーナーとして新入社員を指導する。
また同日、東海エリアにパチンコホールを展開する善都(愛知県豊田市)が、愛知県豊田市のホテルトヨタキャッスルで入社式を開催。男性16人、女性20人の計36人が入社した。都筑善雄社長は「業界の未来は明るくないとの報道もあるが、トンネルには出口が必ずある。出口を受け身で待つか、自分たちで掘って出口を目指すかで結果は大きく異なる」と指摘。同社は後者でありたいと訴え、「物事の本質を知り、そこに自身の考えを加えた型破りな発想を持ってさまざまなことに挑戦してほしい」と強調した。
3日には、関東エリアを中心に店舗を展開するNEXUS(群馬県高崎市)が本社で入社式を敢行。新卒採用を開始して以来、最大規模となる男性100人、女性47人の計147人が入社した。
齊藤人志社長は、若い新鮮な知識と力で企業に新しい風を吹き込むことに期待を寄せるとともに、「全員が主役となり活躍してもらいたい」と述べた。これらのほか、全国各地の地元大手ホール企業を中心に新卒社員の入社式が行われ、次世代のレジャー産業の担い手たちが多数出席。希望を胸に、新たな感性で産業の明日を切り開く。