【ピックアップ】マルハン、ダイバーシティ推進報告会

ダイバーシティ推進チームに属する約290人が出席。経営幹部に向け報告を行った
ダイバーシティ推進チームに属する約290人が出席。経営幹部に向け報告を行った【拡大】

 マルハン(京都市上京区)は20日、東京都千代田区のTKPガーデンシティ竹橋でダイバーシティ推進活動成果報告会を開催した。当日はダイバーシティ推進チームに属する全国の営業所から約290人の従業員が出席。同社が掲げるダイバーシティ推進の3つの指針「女性活躍推進」「働く環境の整備」「ダイバーシティの全社浸透」に関わる各チームの取り組みが、社長をはじめとする経営幹部に報告された。

 同社では2015年7月にダイバーシティ全社方針「ダイバーシティで、ヨロコビを」を制定。「私たちはダイバーシティを通じ、活躍したいと願う従業員がスムーズに働ける環境・仕組み・きっかけを生み出すことで、お客さまへ新たな価値観を届ける活動を積極的に推進します」とのミッションステートメントを定め、働き方改革を進めている。なお、この全社方針を打ち出して以降、女性役職者比率の向上、ワークライフバランスに関する意識の浸透やダイバーシティへの理解が進むなか、働き方トライアル店舗・部署も次第に拡大。今回は、働き方改革トライアル22チーム(店舗)による「自分たちの課題を自分たちの手で解決する」という能動的改革を求めた結果が発表された。

 また、各営業エリアを統括する営業部と間接部門の11チームで構成されるダイバーシティ推進チームによる定着率向上のための各種施策、女性役職者創出のための取り組み、採用に関する取り組みなどについても、その成果が報告された。

 働き方改革チームは主に「時間を意識した取り組み」「効率UP、生産性向上のための取り組み」「働く意欲向上のための取り組み」を中心に報告。業務のタイムシフトを互いに把握し時間効率を高めたり、そこで創出できた時間をスタッフ教育に充てたりするなど、具体的活動とその成果を伝えた。一方、ダイバーシティ推進チームは女性活躍推進の視点から、女性社員向けの勉強会開催によるスキルアップや労働環境の整備改善を図るなか、これらを反映させたモデル店舗の運営に乗り出した営業部が昨年よりも増加したことを報告。またダイバーシティへの取り組み成果をリクルーティングに反映させ、採用におけるプラス効果につなげたことなども伝えた。

 韓裕社長は「マルハンに関わる全ての人が生き生きと輝きながら働くことができる職場環境が生まれる期待を感じた」と評価。さらに「私たちが進める働き方改革、女性の活躍推進が、未来のマルハンに向かって確実につながるよう努力を続けていただきたい」と呼び掛けた。