トヨタ自動車労働組合(西野勝義委員長、約6万8000人)は29日、2018年春闘でベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分として月額3000円を求める執行部案を組合員に提示した。2月上旬に正式決定し、会社側に申し入れる。3年連続同水準で、ベア要求は5年連続となる。
定期昇給分を合わせ計1万300円の引き上げ要求となる。年間一時金(ボーナス)は、円安効果で業績が上向くとして、17年春闘の6.3カ月(230万円)を上回る6.6カ月分を求める。
工場で働く非正規の期間従業員の日給について、150円の改善を要求する執行部案も同時に示した。
日本経済のデフレ脱却や自社の人材確保のため、継続的な賃上げが必要と判断した。ただ電気自動車(EV)や自動運転などをめぐり競争は厳しくなっており、難しい労使交渉となりそうだ。