メルカリが27日から始めた新サービス「メルカリナウ」の画面。ブランドのバッグなどを撮影すると、すぐに買い取り金額が表示される【拡大】
フリーマーケットアプリ運営最大手のメルカリは27日、洋服などのブランド品を即時買い取りするサービス「メルカリNOW(ナウ)」を開始した。メルカリのアプリ内で売りたい品を分類して撮影するだけで買い取り金額が表示され、OKすれば最短で4営業日内に登録した銀行口座に振り込まれる。従来のメルカリに比べて即座に不要品を換金できるのが特長。利用者の拡大を図る考えだ。
メルカリナウは、メルカリアプリ内の「NOW」のタブを選択すると利用できる新サービス。売りたい品のブランド名や、新品か中古かなどの状態を登録した上で商品を撮影すると、メルカリのこれまでの取引履歴を基に金額が査定される。
メルカリアプリは、売れた商品のうち約半分が24時間以内に売れるという即時性や出品の手軽さでダウンロード数を拡大してきたが、出品者と購入希望者間の値下げ交渉や配送の手間などへの不満の声もあったという。新サービスではこうした不満点を解消することを意識している。
スマホの即時買い取りアプリをめぐっては、6月にサービスを開始した「CASH(キャッシュ)」が売却希望者殺到で1日でサービスを停止した例がある。そのため、メルカリナウは1日の買い取り上限を1000万円に設定し上限に達すると翌日午前10時に再開する方式にした。しかし、それでもサービス初日は開始から17分でサーバーがダウン。午後3時から再開したが午後5時50分ごろに上限に達した。