中国の太陽光関連企業の日本支社が撤退か ビルの一室はもぬけの殻 本社からはアナウンスもなく (1/2ページ)

 中国の太陽電池メーカー大手の「ReneSola」社の日本法人「レネソーラ・ジャパン」(東京都千代田区)の事務所が無人となり、連絡が取れない状態が続いている。

 21日に一報を報じた東京商工リサーチの増田和史情報部課長によると、11月初旬、西日本の企業から「『レネソーラ・ジャパン』と連絡がつかない」と情報提供があり、このころには事務所を撤退していた可能性が高い。

 レネソーラ・ジャパンは中国・上海に本部がある親会社の日本代理店で、東京都千代田区のビルに数十人の従業員でReneSola社製のソーラーパネルやモジュールなどの太陽光部材を日本国内で販売していた。

 親会社のReneSola社は10月に業績が悪化し、太陽電池関連の生産から撤退が報道されており、そのことと関連があるとみられるが、本社からのアナウンスは一切ない。

 24日、東京・西神田のビルを訪れたが、レネソーラ・ジャパンが入る部屋はがらんとしており、だれもいなかった。

 東京商工リサーチによると、ReneSola社はニューヨーク証券取引所にも上場する大手企業で、平成24年に設立された。丸紅などの大手商社との取引もあり、平成27年12月期の売上高は約70億円。しかし、近年は中国国内の競争や固定価格買取制度(FIT)の買い取り価格が下がったことでブームが落ち着いたこともあり、売り上げが急減していた。

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