【北京=平尾孝】日中経済協会、経団連、日本商工会議所の合同訪中団が21日夕に李克強首相と2年ぶりに会談することが同日、決まった。安倍晋三首相が11月に習近平国家主席、李首相と相次いで日中首脳会談を開くなど、日中関係の改善が進んでいることなどが背景にあり、経済協力やそのための制度整備などを話し合う。
会談は北京の人民大会堂で行われ、代表団全員が出席する。
日本側は、両国関係の一層の改善のほか、過剰生産応力問題の解消、投資ルール、知的財産といったビジネス環境整備などを求める。
李首相は中国政府の広域経済圏構想である「一帯一路」への日本企業の協力などを求めるとみられている。
訪中団は20日午後、北京入りした。日中経済協会の宗岡正二会長(新日鉄住金会長)が団長で、経団連の榊原定征会長、日本商工会議所の三村明夫会頭も参加している。