ヤマトHD9月中間、最終損益120億円の赤字 配達外部委託費のコスト増

トラックに荷物を積むヤマト運輸の配達員
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 宅配便最大手のヤマトホールディングスが31日発表した2017年9月連結中間決算は、最終損益が120億円の赤字(前年同期は115億円の黒字)となった。営業損益も128億円の赤字(同209億円の黒字)だった。

 通販市場の伸長で宅急便の取扱個数が前期比3.6%増の9億3000万個となり、売上高は3.3%増の7298億円となったが、配達の外部委託費などのコストがかさんだ。

 法人顧客約1100社との運賃値上げ交渉は9割程度まで進んでおり、18年3月期末には宅急便の単価は前期比31円増の590円となる見込み。17年度の取扱個数は前年度比4100個減の18億2600万個と予想する。

 18年3月期の連結売上高見通しは、従来の1兆4900億円から120億円増の1兆5020億円へと引き上げた。人件費不足に伴うコスト増が利益を圧迫するとして、連結最終利益見通しは120億円で据え置いた。