NTTドコモの吉沢和弘社長(桐原正道撮影)【拡大】
NTTドコモが26日発表した2017年9月中間連結決算は、最終利益が前年同期比7.8%減の3739億円だった。9月中間決算としては3年ぶりの減益。格安スマートフォン事業者に対抗する割安な料金プランを打ち出し、もうけが出にくくなった。
売上高に相当する営業収益は0.5%増の2兆3001億円だった。
吉沢和弘社長は記者会見で、格安スマホを手掛ける仮想移動体通信事業者(MVNO)に関し「MVNOを傘下に持つとか、ドコモブランドでやることは全く考えていない」と述べ、ドコモとして格安スマホ事業を展開する考えがないことを重ねて表明した。
格安スマホ業界では再編が本格化している。吉沢社長は「MVNOとは連携することで対応する」と述べ、MVNOに回線を貸すことでドコモの利益を伸ばす考えを示した。