羽田空港に「顔認証」の入国ゲート導入 約10秒で終了

運用が始まった顔認証ゲートで、職員の説明を受ける帰国した旅客=18日午後、羽田空港
運用が始まった顔認証ゲートで、職員の説明を受ける帰国した旅客=18日午後、羽田空港【拡大】

  • 運用が始まった顔認証ゲートに並ぶ帰国した旅客=18日午後、羽田空港

 羽田空港国際線ターミナルの帰国審査場に18日から、顔認証技術を活用した国内初となる「顔認証ゲート」が導入された。パスポートをかざすだけで入国審査ができるシステムで、利用にあたっての事前手続きは不要。当面は入国審査のみの先行導入になるが、本格運用されれば、出入国手続きの時間が短縮されることになりそうだ。

 顔認証ゲートは、(1)パスポートを機械の所定の場所にかざす(2)内蔵のカメラが顔写真を撮影(3)パスポート内のICチップの顔画像と撮影した写真を照合-の手順を踏み、顔が一致すればゲートが開く仕組み。

 法務省によると、他人を誤って入国させる確率は0.01%以下。パスポート発給時と顔が大きく変わっていなければ、おおよそ10秒で終了する。マスクや帽子を着用していると、注意を促すメッセージが機械に表示される。

 顔認証ゲートは1人の入国審査官が複数台を管理することができるので、人員増をせずに出入国ゲート数を増やすことが可能になるという。

 同省は平成30年度中に、利用者の多い成田、中部、関西、福岡の4空港にも導入し、出国手続きにも運用を拡大する方針。