地方局出身の女性アナ集結 「女子アナ47」で地方創生目指す (1/2ページ)

長崎真友子社長
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  • テレビ番組のロケなどで活用した洋服を販売する「女子アナフリーマーケット」。随時開催している

 地方局出身の女性アナウンサーが集結し、「女子アナ47(フォーティセブン)」というグループが立ち上がった。国民的アイドルグループと響きが似ているため「歌や踊りを行うグループ」といったイメージが頭をよぎるが、実際は地方創生を目標に掲げ、イベントの司会から番組作りに至るまでさまざまな仕事に携わっていく。その仕掛け人が、Cheering(チアリング)の長崎真友子社長だ。

 フリマで洋服販売

 長崎社長は九州朝日放送(福岡市中央区)の元アナウンサー。3年ほど勤めた後、フリーアナウンサーに転じ活動拠点を東京に移した。仕事と並行して番組で使用した洋服を販売する「女子アナフリーマーケット」などを企画。その縁で地方局出身アナウンサーとの関係性が深まり、女子アナ47を思いついて2015年にCheeringを設立した。その後、結婚と出産が続いたため活動を中止していたが、本格的な活動に乗り出すことになった。

 世の中には、多くの“自称”フリーアナウンサーが存在する。だが、女子アナ47に加盟するには、地方局に在籍していたことが条件となる。単にニュースを読んだりリポートを行うだけではなく、自分でカメラを回し映像を編集したり、時には台本を書くなど「地方局のアナウンサーを経験していなければできない仕事」(長崎社長)に携わってきたことが強みとなるからだ。

 地方出身の女子アナはロケ地などの取材を通じて、おいしい食べ物や穴場スポットを数多く知っている。このため蓄積された情報を武器に地域の街おこしや観光産業の活性化、番組づくりなど多彩な活動を展開していく考えだ。

名産品のPRを通して地域創生