ユーグレナグループ、イスラエルにクロレラ輸出 「コーシャ」市場を創出

ヤエヤマクロレラを持つ、八重山殖産の志喜屋安正社長
ヤエヤマクロレラを持つ、八重山殖産の志喜屋安正社長【拡大】

 ユーグレナは、グループ会社、八重山殖産(沖縄県石垣市)が生産するヤエヤマクロレラ原料(粉末)のイスラエル向け輸出に乗り出す。

 八重山殖産は2008年11月に、コーシャの認証を取得しておりユダヤ教徒に利用できる食材の市場開拓を進めてきた。こうした実績が評価され、イスラエルの現地企業が原料を輸入し、同国内で食品に加工、販売を行う。

 クロレラは、淡水に自生する葉緑藻類に属する単細胞植物の一種。その中でもヤエヤマクロレラはバランスの良い栄養分が特徴で、生産量の多くを海外に輸出。北米や欧州、アジアを中心とした地域で広く流通している。イスラエルでの展開を契機として、コーシャ市場の創出に力を入れていく計画だ。

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【用語解説】コーシャ

 ユダヤ教の食べ物に関する定めに合致した作り方をしたものを指す。ヘブライ語で「ふさわしい」「適正な」という意味を持つ。