ポッカサッポロフード&ビバレッジ 低カロリー実現の豆乳ヨーグルト

「牛乳アレルギーのお子さんにも安心して食べてもらえます」と話す大久保正孝さん
「牛乳アレルギーのお子さんにも安心して食べてもらえます」と話す大久保正孝さん【拡大】

 □ポッカサッポロフード&ビバレッジ・大久保正孝さん

 ポッカサッポロフード&ビバレッジ(東京都渋谷区)の「ソヤファーム 豆乳で作ったヨーグルト」シリーズが好調だ。発売は20年前だが、今年6月に容器のデザインを一新。「豆乳」の文字を大きくあしらうなど健康イメージを前面に押し出し、従来は少なかった若い女性客を引きつけた。

 大豆特有の青臭さや渋みを取り除いた独自製法の豆乳を使い、すっきりした味わいが特徴という。大豆のタンパク質がコレステロールを下げる働きがあるとして、特定保健用食品として認められている。

 これまでは高齢者を中心に固定客が多かった。しかし、豆乳を使ったヨーグルトはあまり知られておらず、新しい顧客の購入は頭打ちだった。同社の大久保正孝さんは「ヨーグルトの主要な消費者である20~40代の女性を取り込むのが課題だった」と話す。

 容器を明るい印象に刷新し、多くのヨーグルトが並ぶスーパーの店頭で目立つように工夫。試食会を開き、女性ホルモンに似た働きをするとされる「大豆イソフラボン」を含み、一般的な牛乳のヨーグルトに比べカロリーが低いことなどをアピールした。

 味は「プレーン」「アロエ」「ブルーベリー」の3種類。110グラム入りで希望小売価格は108円。豆乳ヨーグルトの市場規模は小さいが、「毎日ヨーグルトを食べる人が、週に1日か2日を豆乳ヨーグルトに変えてくれれば市場は大きく伸びる」と期待している。