福島第2配管で不適切測定 神鋼子会社が納入 東電「迅速な調査を」

性能データの改竄問題などで会見する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長(中央)ら=13日午後、東京都港区(飯田英男撮影)
性能データの改竄問題などで会見する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長(中央)ら=13日午後、東京都港区(飯田英男撮影)【拡大】

 東京電力ホールディングスは13日、神戸製鋼所の子会社が納入した福島第2原子力発電所の配管に不適切な測定の報告があったと発表した。神鋼は配管片端のみを測定し、両端の寸法を想定で記載していた。配管は未使用で、東電は「発電所の安全に問題はない」としている。

 配管はアルミと銅の合金製で、長さは6・1メートル。神鋼は納入前に、両端の外径(19ミリ)や肉厚(1・2ミリ)を測定して安全性を確認するとしていた。東電の要求した性能は満たし、日本工業規格(JIS)の基準にも適合しているという。

 東電は同発電所3号機の炉心から出る水の冷却水用として200本を調達し、現在は定期交換に備えて倉庫に保管している。調査対象は平成28年9月~29年8月の1年間のみで、東電は「ほかの納入品も迅速な調査を求める」とした。

 電気事業連合会の勝野哲会長(中部電力社長)はこの日の記者会見で、神鋼の問題について「各社がプラントメーカーなどを通じて情報を確認し、適切に対応する」と述べた。

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