中国・国慶節 渡航制限の影響懸念も旅行先で日本が2位に浮上 (1/2ページ)

化粧品売り場で、店員に質問する中国人ツアー客。日本ブランドへの需要は旺盛だ=平成20年4月、東京都内(柳原一哉撮影)
化粧品売り場で、店員に質問する中国人ツアー客。日本ブランドへの需要は旺盛だ=平成20年4月、東京都内(柳原一哉撮影)【拡大】

  • 百貨店の化粧品特設売り場で肌チェックやカウンセリングを受ける中国人観光客=9月28日午前、大阪市北区の大丸梅田店(永田直也撮影)

 中国の国慶節(建国記念日)の大型連休が1日に始まり、日本国内の観光業界も需要取り込みに向けたサービスに力を入れている。中国では団体旅行を一部規制する動きがある一方、日本は人気渡航先の2位に浮上。今年は連休期間が例年よりも1日長い8連休とあって、地方へ足を延ばす傾向もみられる。

 「10月商品が春先から売れるなんて」。小田急電鉄グループの担当者は、前年の約2・8倍で推移する特急券付き箱根宿泊プランの売り上げに声を弾ませる。泊まりで温泉や富士山を楽しむ需要が旺盛で、藤田観光が4月開業した「箱根小涌園 天悠」も、期間中の宿泊予約者の外国人比率が約6割に上っている。

 中国のオンライン旅行大手によると、連休中の中国人の渡航先ランキングで、昨年3位の日本は韓国を追い抜いてタイに次ぐ2位。中国では一部の地方政府が外貨流出懸念から訪日団体旅行を制限しているとみられるが、個人客が増えている。JTBによると、ツアーより展望台や水族館のチケットなどの売り上げの伸びが大きいほか、長めの連休期間を背景に「都心から離れた観光地も人気」という。

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