新型iPhone、携帯3社は早くも販売合戦 ソフトバンクは“半額で買える”新プラン (1/2ページ)

顔認証によるロックが解除された状態になったアイフォーンX=12日、カリフォルニア州クパチーノ(小雲規生撮影)
顔認証によるロックが解除された状態になったアイフォーンX=12日、カリフォルニア州クパチーノ(小雲規生撮影)【拡大】

 ■大手携帯、早くも販売合戦

 毎年、新型アイフォーンの発売に合わせて商戦期を迎える日本のスマートフォン市場。今年は「8」と「8プラス」が9月に、「X(テン)」が11月に発売されることになり、販売競争の“秋の陣”は例年以上に激しさを増しそうだ。大手携帯会社は13日、値引きプランなどを打ち出し、早くも前哨戦が始まっている。

 新サービスの発表会を、米国での新型アイフォーン発表直後に設定したソフトバンクは、複数の条件を満たせば新型アイフォーンを半額で購入できるプランを22日から提供すると公表。48カ月の分割払いで買い、25カ月目以降に機種変更すると、その時点で残っている支払金が免除されるというものだ。榛葉淳副社長は「新型のアイフォーンをもう少しリーズナブルに使いたい、という要望にこたえる革新的なプログラムだ」と強調した。

 NTTドコモは、9月中に発売されるスマホを買うと、100人に1人の割合で同社の「dポイント」1万円分が当たるキャンペーンを始めると発表。KDDI(au)は、4つの周波数帯を同時に使用することで通信速度を向上させる新技術を導入し、「8」以降、利用できるようにするという。

 3社は「8」と「8プラス」の予約を15日午後4時1分から受け付け、22日に発売する。「テン」の予約日時などは今後公表する。

 大手携帯会社の期待は大きい。取り扱う主力端末が横並びとなり、製品面での差別化が難しくなった一方、総務省が過度な値引き販売を規制したことで、他社の契約者を奪う機会が少なくなっているからだ。また、主に携帯大手3社とアップルが取り扱う新型のアイフォーンは、台頭してきた格安スマホ勢を迎え撃つ“武器”にもなり得る。

調査会社の分析は