【現場の風】プレイステーションVR開発者が語る今後の展開 スマホ普及が追い風 (1/2ページ)

SIEの吉田修平氏
SIEの吉田修平氏【拡大】

 □ソニー・インタラクティブエンタテインメントワールドワイド・スタジオ プレジデント 吉田修平さん(53)

 --SIEのゲームソフト責任者として、仮想現実(VR)端末「プレイステーション(PS)VR」の開発に携わった

 「ゲーム制作者はこれまでも、ユーザーがゲームの中に入ったような気持ちになる『没入感』を目指してきたが、VRはこれを最初の瞬間から可能にし、体験したことがないことをしてもらえる。VR端末はパネルやセンサーなど、スマートフォンと共通する部品が多く、スマホの普及が追い風になった」

 --PSVRをめぐる今後の展開は

 「これからはコンテンツの時代だ。クリエイターがいろいろなトライアルをして、生み出したコンテンツをPSVRで遊んでもらう。われわれはPSVRの普及を進め、多くのユーザーが単一のプラットフォームにいる市場を広げていく。コンテンツをつくる方は、このプラットフォームに最適化して開発できる」

 --VRの端末はゴーグル型で重いのが難点だ

 「開発者は皆、将来的に簡単な眼鏡みたいにすることを目指して、一生懸命取り組んでいる。眼鏡では視野を全部覆うのは難しいが、想像できることは実現できると思うので、何十年かたつとそういうものになっていると思う」

好調の「PS4」について