伊勢丹松戸店(江田隆一撮影)【拡大】
JR松戸駅西口のデパート伊勢丹松戸店のフロアの一部を松戸市が賃借する問題で、デパートを運営する三越伊勢丹ホールディングス(HD)が市側に対し、同店本館(地下1階、地上11階)、新館(地上9階)の5階以上を閉鎖する意向を示していることが5日、分かった。同市が明らかにした。
市によると、同HDから市側に対し店舗の一部を公共施設に使うよう提案があり、当初は上層階の使用を検討していた。3月になって同HDの社長が交代し、その後、5階以上の閉鎖の構想が示されたとしている。こうした経緯から、市が賃借するフロアは同店4階フロアの一部となったとみられる。
市は同店の5階以上閉鎖はあくまで「示されたイメージ」としているが、4階フロアの約6割(約1600平方メートル)をテナントとして、来年10月~平成40年6月末まで借り、旅券事務所、市民活動センター、文化ホール別館に使う方針を決めている。
同HDの意向は、この日行われた9月議会の議案質疑の中で、山中啓之議員(無所属)の質問に市側が答えた。賃貸費用は賃貸期間(9年9カ月)で総額21億600万円。そのための債務負担行為の議案が9月議会に提案されている。