【クラウドWatch】
■日立が拠点開設、訓練サービス提供
日立製作所は8月29日、重要インフラへのサイバー攻撃に対応するための総合訓練・検証施設を、大みか事業所(茨城県日立市)内に開設したと発表した。また、重要インフラ事業者向けのサイバー防衛訓練サービスを同30日から提供開始した。
先進ICTで演習
開設された施設は、長年にわたって重要インフラの制御システムを手掛けてきた経験やノウハウと先進の情報通信技術(ICT)を活用し、実際のインフラシステムに近い環境を実装したもの。日立ではあわせて、サイバー攻撃に対するBCP(事業継続計画)策定のためのノウハウも整備しており、この施設とノウハウを利用し、重要インフラ事業者向けにサイバー防衛訓練サービスを提供開始する。
具体的には、分野ごとに個別構築する模擬システムを使い、サイバー攻撃に対する組織としての対応・判断力を訓練するプログラムを提供。さらに、運用手順やセキュリティー製品の防御有効性の検証・評価も行う。
サービスは、基本知識や最新事例を学習する講義、防御スキルを身に付ける技術訓練、最新の攻撃シナリオにも対応した実践演習から構成されており、人材や組織の強化に着目した実践的な訓練・検証サービスとして位置付けられた。