働く女性に役立つ製品を共同で販売しようと、東京の女性起業家4人が立ち上がった。仕事だけでなく家事や子育て、介護に奮闘する働く女性にとって、おしゃれで使い勝手の良いファッションアイテムを4人それぞれが開発。9月9、10の両日、東京・恵比寿で合同の製品展示会を開く。
展示会に参加するのは、婦人靴ブランド「ルリス」を手掛けるジーウィック(東京都渋谷区)の豊島愛華代表、衣服ブランド「アユワ」を展開するアユワ(同港区)の渡部雪絵社長、化粧品ブランド「ビオメディ」のラウンドリング(同品川区)の岡本鏡子社長、バッグブランド「リズクラッチ」を手掛けるカレイドスタイル(同杉並区)の小野梨奈代表。いずれも母親となってから、自らの会社員時代のキャリアを生かして起業し、オリジナルブランドを立ち上げた。
4社の製品に共通するコンセプトは「ラクして美しく」。日常に追われるなか、機能性とおしゃれを両立させた。例えば、アユワは楽に着こなせるワンピースが中心。ビオメディは簡単に肌の手入れができる。ルリスは歩きやすさ、リズクラッチもフォーマルでもカジュアルでも使えるデザインを意識した。
アユワの渡部社長は「私たちの時短アイテムを知ってもらうだけでなく、『産後起業』という働き方にも関心を持ってもらえたら」と話している。
9月の合同展示会の後、11月中旬には都内の商業施設で合同の期間限定ショップ開設を検討している。4社ともスタートアップ(創業初期)企業であることから、専用のクラウドファンディングサイトを10月31日まで開設、不特定多数の人から出店資金を調達する計画だ。