ファーストリテイリングが運営する低価格ブランド「ジーユー」は24日、商品案内や在庫管理でデジタル技術を駆使した大型店を横浜市に出店すると発表した。商品に付いたICタグを活用し、来店客への情報提供の効率化を図るとともに人手不足問題にも対応する。9月15日に開業する。
気になる商品のICタグを店内の鏡「オシャレナビ・ミラー」にかざすと、スタイリングの組み合わせの例や購入した人の評価が表示される。買い物カートにはモニターがあり、お薦めの商品の表示や在庫の確認もできる。
店舗の面積は約2700平方メートルとジーユーでは最大で、従来の2倍の商品を取りそろえる。デジタルサイネージ(電子看板)やセルフレジも設置する。
効率化を進める一方でサービスカウンターの設置などを充実させる。スタッフ人数は、ほぼ従来通りだという。記者会見した柚木治社長は「ネットショッピングにはない、感動や発見ができる店舗にしたい」と抱負を語った。