ベトナムが日本産の梨の輸入を10年ぶりに解禁したのを受け、南部の商都ホーチミンのデパートで、お披露目となる試食、販売イベントが開かれた。
提供されたのは茨城県産の幸水。県の担当者によると、今月下旬からホーチミンや首都ハノイの各店舗で100トンを目標に販売する。店頭価格は2個入り1パックで約23万ドン(約1100円)の見込み。ほかに福島県産の梨を今月下旬に、宮城県産を9月下旬に販売する。
試食した子供連れのベトナム人女性は「韓国産のものを食べたことがあるが味は少し違う。無農薬で値段がリーズナブルなら子供にも食べさせたい」と話した。
ベトナムでは2007年の植物検疫法制定に伴い日本からの梨の輸入を禁止したが、今年1月に病害虫の検疫措置などの実施を条件に解禁することで日本と合意した。(ホーチミン 共同)