野村不動産、NREG東芝不動産、東日本旅客鉄道(JR東日本)は8月15日、東芝本社が入居する「浜松町ビル(東芝ビル)」の立て替えを含む東京・浜松町エリアの整備計画「芝浦一丁目計画(仮称)」の詳細を発表した。2020年度から約10年かけて2棟の高層ビルを新築し、国際競争力の高いビジネス・観光拠点にするという。
計画地はJR浜松町駅の南西に位置する、東京ドームとほぼ同等の約4.7ヘクタール。高さ約235メートルの複合ビル「S棟」(地上46階・地下5階建て)と「N棟」(地上47階・地下5階建て)を建設。延べ床面積は約55万平方メートルに及び、オフィスや商業施設、ホテル、住宅などとして整備する。
S棟を20~23年度、N棟を26~29年度と、段階的に建設する計画。設計は、幕張メッセ(千葉市)などを手掛けた建築家の槇文彦氏が担当する。
ビル内にはDHC(地域冷暖房)施設も設けて非常時のエネルギー供給を可能にし、浜松町エリアの防災対応力を強化するという。
周辺地区とも連携し、JR浜松町駅南口 東西自由通路のバリアフリー化や、広場や小型船ターミナルなど観光スポットの整備も実施するとしている。