スポーツ観戦する女性ファンの拡大を狙ってチームや団体、企業が創意工夫を重ねている。プロ野球広島を熱烈に応援する「カープ女子」を念頭に、男性だけでなく新たなファンの掘り起こしに懸命だ。一時のブームにとどまらず、いかに定着させられるかが課題だ。
勝利の女神
「ここまではっきり描くときれいに見えますよ」「汗を抑えるようにしましょう」
千葉ロッテマリーンズの本拠地、ZOZO(ゾゾ)マリンスタジアム(千葉市)で7月17日午後、資生堂が設けたイベントブースでスタッフが試合の応援に向けたメークの仕方を女性客にアドバイス、目を際立たせるアイライナーでチームを象徴する「M」を目元に描き込んだ。
資生堂がプロ野球パ・リーグ6球団と組んだ応援企画の一環。女性化粧品の販売などで培った資生堂の顧客対応のノウハウを生かし、各チームに合わせた「勝利の女神」メークを提案している。
資生堂は今シーズン、6チームの球場に化粧ブースを常設。観客は備えてある化粧品でメークを楽しめる。パ・リーグの女性用観戦サイトでメーク方法の動画も見られる。資生堂にとっても商品アピールの機会になる。