システム開発の元請けと下請けをつなぐプラットホームサービス「PRO-SESS(プロセス)」を提供するメイプルシステムズ(東京都中央区)は、エボラブルアジア、KVPシード・イノベーション1号投資事業有限責任組合、大和スタートアップ支援投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資と金融機関からの借り入れにより、総額1億円の資金調達を実施した。
調達資金はシステム開発や国内でのパートナー営業の体制強化にあて、多重下請け構造により生まれていた支払いサイトの長期化、エンジニアの労働環境の悪化、与信管理の複雑さなどを解消するための新しいサービスの開発も行っていく。
現在、ベータ版として公開中の「PRO-SESS」については、案件情報やエンジニア情報のデータベース化により、企業やエンジニアの点数化を行い適正な労働単価や交渉材料としての情報提供していくほか、エンジニアのキャリアコンサルティングや教育事業を行う企業との提携など、エンジニアのための事業展開を進めていく。「PRO-SESS」では、先行ユーザー企業特典として3カ月の無料使用期間を設定し利用企業を募集している。登録済みの企業は50社、登録エンジニア数は3500人を超えている。