シャープは4日、指先を入れるだけで体内に老化物質がどれだけ蓄積されているかの度合いを測れるセンサーを発売した。血液採取は不要で、30~60秒で測定した数値を5段階評価とともに表示。同世代の中でのランクを1~100位で表した目安も算出できる。食生活や生活習慣の改善につなげてもらおうと、美容サロンや薬局、コンビニへの設置を提案する。
シャープの関係会社で医療・健康事業を手掛ける「シャープライフサイエンス」(神戸市)が開発した。測定するのは糖とタンパク質が結合した「AGEs(エージーイー)」と呼ばれる物質で、偏った食生活や運動不足で体内の糖が過剰になると生成が加速され、皮膚や血管に蓄積される。老化や糖尿病などとの関連が指摘される。
AGEsの中には光を当てると自ら発光するものがあり、センサーはこの性質を利用する。左手中指を測定部に挿入すると指先の皮膚に紫外線の一種が照射され、AGEsの発光量が測定される。
想定価格は86万4000円で、主に店舗向けなどに販売する。家庭向けの製品も今後検討する。