若手・ベンチャーが商品化 IoT使い高齢者、視覚障害者支援 (1/2ページ)

高齢者向けのつえを開発する「コミュニケーションスティックプロジェクト」の三枝友仁代表
高齢者向けのつえを開発する「コミュニケーションスティックプロジェクト」の三枝友仁代表【拡大】

  • 小型ウエアラブルカメラを眼鏡の柄に装着、ウインクして撮影の実演をする「BLINCAM(ブリンカム)」の高瀬昇太社長

 モノのインターネット(IoT)を活用した身近な製品が注目されている。通信機能のあるつえ、文字を音声で読み上げる端末など高齢者や視覚障害者らの生活を支援する商品を若手の研究チームやベンチャー企業が開発している。

 若手技術者らのチーム「コミュニケーション スティック プロジェクト」が開発を進める高齢者向けつえは、道に迷ったり転倒したりした際に、家族や介護者に位置情報などを伝える通信機能を備えた製品だ。

 利用者が転倒したときの検知や、「助けて」といった音声を文字に変換して介護者にメールを送る仕組み。三枝友仁代表は「転倒や事故の不安から外出を控える人が、安心して出掛けるきっかけとなれば」と話す。

 事故の際に駆けつけるサービスも盛り込みたい考えだ。1本2万円前後で一般販売を目指している。

 「OTON GLASS(オトン・グラス)」(東京都港区)は、眼鏡型のウエアラブル端末を開発、販売している。視覚障害者や文字を読むことが苦手な人らが対象だ。

端末カメラで撮影した文字、認識技術で音声に変換

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