■文科省大型事業に採択
福井大学、日本原子力研究開発機構、福井県は1日、瞳を経由して網膜に画像を投影する超小型光制御デバイス(回路)を眼鏡に取り付けて弱視者の視覚を補助するなどの研究が文部科学省の大型研究事業に採択されたと発表した。スマートグラス(眼鏡型ウエアラブル端末)に使われるデバイスを独自の技術で従来の100分の1の大きさまで超小型化する。小型カメラとつないで網膜に映像を送ることでより明瞭な視界を得ることも可能になるという。平成33年度までの5年間で実用化を目指す。
福大産学官連携本部は、腕などの人体内部の血管が投影できる医療用眼鏡、自動車運転時のカーナビ情報が投影できる車載用の眼鏡、空間放射線量を色覚化する原子力産業用ビジョンなどスマートグラスでの活用のほか、原子力産業用ロボットへの利用も目指す。