【ワシントン=小雲規生】トランプ米大統領は26日、シャープの親会社である台湾の鴻海精密工業が、ウィスコンシン州に液晶パネルの新工場を建設すると発表した。投資総額は約100億ドル(1兆1100億円)で、最大1万3千人の雇用創出につながるとしている。
トランプ氏はホワイトハウスで鴻海の郭台銘会長や同州が地元のライアン下院議長、ウォーカー同州知事らとともに式典に参加。「米国の労働者と製造業にとって偉大な日だ」と述べ、郭会長と握手した。
トランプ氏は2016年の大統領選で米国の製造業の復活を訴えて当選。メキシコでの新工場建設を発表した自動車大手フォード・モーターを厳しく批判するなどしてきた。ホワイトハウスは鴻海が新工場建設を決めたことは、トランプ政権として企業活動に配慮した減税や通商政策の見直し、規制緩和を打ち出していることへの期待の表れだとしている。