パナホームは20日、都市部の狭い土地でも空間を有効利用して二世帯が暮らせる3階建て住宅の新商品を発表した。地価の上昇が続く東京や大阪などでも眺望や日当たりといった快適さを追求するとともに、小さな屋根では難しかった太陽光発電の性能も高めた。
郊外に比べて土地の限られた都市部では住宅の高さや形状に関する規制が厳しく、これまで3階部分を十分に活用できないケースもあった。新たな住宅では、手狭な土地でも屋根の形状を工夫することで3階部分に高い天井のリビングを実現。屋根の面積も広くし、太陽光パネルを設置できる枚数も増やした。
国土交通省によると全国の3階建て以上の住宅のうち、2016年度の着工棟数の8割超が東京と大阪、神奈川、埼玉、愛知、兵庫、千葉、京都の8都府県に集中。パナホームはこうした世帯の建て替え需要を取り込みたい考えで、3階建て以上の住宅の年間売上高を16年度の約800億円から18年度までに1000億円に引き上げることを目指す。