国連専門機関の国際電気通信連合(ITU)は12日までに、加盟193カ国のサイバーセキュリティー対策の状況を調査し、ランキングを発表した。1位シンガポール、2位米国と、上位にIT先進国が目立った。3位はマレーシア。日本は12位。アフリカや中南米諸国の対策遅れが目立った。
ITUは、193カ国のサイバーセキュリティー対策を調査に基づき「法整備」「技術体制」「組織対応力」「教育・訓練体制」「協力体制」の5分野ごとに評点を付け、総合点(満点1)で順位付けした。
その結果、5分野全てが高得点で「指導的な立場にある段階」に分類された国が21、それに次ぐ「成熟段階」が77、対策を始めたばかりの「初期段階」が95だった。首位のシンガポールは0.925点。日本は0.786点で「官民協力」や「インセンティブの仕組み作り」などが課題とされた。(ジュネーブ 共同)