ドイツ・メディアは12日、ドイツ自動車大手ダイムラーが2008~16年に排ガス規制逃れの違法ソフトウエアを搭載した車を欧州と米国で販売、不正対象は高級ブランド「メルセデス・ベンツ」を含む100万台超に上ることが分かったと報じた。捜査関係書類から判明したとしている。
ダイムラーはフォルクスワーゲン(VW)と同様に排ガス浄化機能を操作するソフトを使用。試験場では基準を満たす一方、実際に路上を走行する際には浄化機能を停止させ規制値を超える有害物質を排出していた疑いがある。ソフトは2種類のディーゼルエンジンで使用していたとみられる。
検察当局はダイムラー社員2人を捜査対象にしており、今後は範囲を広げる可能性があるという。今年5月、排ガス規制逃れを巡り詐欺や虚偽広告の容疑でダイムラーを捜索した。(共同)