スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」が海外を皮切りに配信されて6日で1年になる。日本でも社会現象となったが、当初の熱狂は沈静化。ただ今でも若者たちに代わって運動不足を解消したい中高年層が「外出のお供」に使うなど、静かなブームを支えている。観光振興に活路を開きたい全国の自治体でも「ポケモン利用」へ手探りが続く。
「聖地」様変わり
「休日はやることもないし、家で暇にしているよりいい」。梅雨の合間の陽気となった2日、大阪市の天保山公園でポケモンGOを楽しんでいた神戸市の建設業、三砂勉さん(48)はそう言ってタオルで汗をぬぐった。
天保山公園はゲームで集める珍しいキャラクターが多く出現する「聖地」。当初は若者らが押し寄せたが、今では様変わりし、目立つのは中高年のプレーヤーだ。大阪市内の男性会社員(56)は「単身赴任でなかなか外に出る理由もないので続けている」。ちょっとした健康ツールとして手放せない。