日本生産性本部は5日、長野県軽井沢町で「軽井沢トップ・マネジメント・セミナー」をスタート、経済団体の夏季セミナーが始まった。各団体は人手不足とその対応策としての生産性向上のほか、憲法改正、成長戦略などを議論する。
経団連は20、21日に開催。混迷する国際情勢への対応や、今後の成長戦略の柱である人工知能(AI)やビッグデータを活用し快適な社会を実現させる構想「ソサエティー5.0」などについて議論する予定。さらに原発再稼働などのエネルギー政策や伸び悩む個人消費の活性化策などを討議する。
13、14日に開催する経済同友会は「持続可能な社会の構築」をテーマに、財政健全化目標の達成や社会保障改革、働き方改革と生産性向上を議論する。
日本商工会議所は19日に中小企業で深刻化する人手不足問題について討議。また後継者不足で廃業を余儀なくされるケースも増えていることから事業継承も議論する予定だ。また経団連と経済同友会は、安倍晋三政権が掲げる改憲に対し、経済界としての考え方を取りまとめるための議論を予定している。
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■主な経済団体の夏季セミナー(7月)
(日程/開催場所/主なテーマ)
日本生産性本部 5~7日/長野県・軽井沢町/付加価値を高める生産性革新、AI革命
東京商工会議所 7日/東京都内/人手不足問題、2020年東京五輪・パラリンピック
経済同友会 13、14日/長野県・軽井沢町/働き方改革と生産性革新、憲法問題
日本商工会議所 19日/東京都内/人手不足への対応、円滑な事業承継
経団連 20、21日/長野県・軽井沢町・格差是正、エネルギー政策、通商政策