2017.6.26 05:51
リアライブが開催する合同説明会イベント「ジョブトライアウト」。ビジネスゲームに取り組む学生らを企業採用担当者が評価し、選考につなげる(同社提供)【拡大】
2018年春卒業予定の学生の採用面接は今月1日の解禁からほぼ同時にヤマ場を迎え、優秀な人材確保のために企業が採用を前倒しする傾向が目立つ。これに伴って、就職活動のスタートも早期化しており、すでに19年春卒の学生が動き始めている。
経営ゲームで評価
企業の新卒採用を支援するリアライブ(東京都港区)は今月から、19年卒生と企業のマッチングイベントの開催を始めた。新入社員の3割が入社3年以内に辞める状況が続く中、同社は「入社3年後のミスマッチをなくす」を経営理念に掲げる。
柳田将司社長はミスマッチが起こる背景について、ネット検索すればすぐに答えが分かる時代に育ち、考える力が弱い学生が、自分自身や社会について理解が乏しいままに就活を進めてしまう点を指摘する。同社のイベントでは、学生が自己の特性や企業について理解を深められるコンテンツを盛り込む。
同社の「JobTryout(ジョブトライアウト)」は、企業6社合同で学生50人ほどが参加する合同説明会。企業が自社についてプレゼンするだけでなく、学生が4人ほどのチームに分かれて会社経営を疑似体験するような「ビジネスゲーム」に取り組むのが特長だ。ゲームでの行動は参加企業の採用担当者が評価し学生にフィードバックする。