【シリーズ エネルギーを考える】技術の蓄積を再認識し未来考えるべき (1/6ページ)

2017.6.22 05:00


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  • メガソーラーには広大な土地が必要。相次ぐ外資系事業者の参入で、将来の土地利用などに不安を持ち始めた自治体も増えている

 □ノンフィクション作家・河添恵子さん

 東日本大震災から6年。いまだに日本のエネルギー・環境政策は混沌の中にある。国の安全保障や国民生活の安定に直結する明日のエネルギーが定まらなければ、私たちの未来への不安も払拭されない。日本の将来のエネルギーはどうあるべきか。各界の識者、専門家に聞く。

                   ◇

 ■外資への不安募る列島

 --東シナ海の尖閣諸島周辺海域での領海侵入や南シナ海での岩礁埋め立てによる軍事関連施設建設など、中国は日本近海域で力による支配行動を強めています。中国問題の専門家として、その狙いをどう見ていますか

 「日本の領土である尖閣諸島周辺海域では、中国公船(海警)による領海侵入などの挑発行為が連日のように続いており、空でも航空自衛隊がかつてないほどのスクランブル発進(緊急発進)を行う事態になっています。東シナ海も南シナ海もそうですが、中国の狙いはエネルギーや漁業などの資源の確保と覇権です。ただ今の中国が、天然ガスなどの海底資源をきちんと取り出す技術力を持っているかは疑問で、今やっていることは自分たちの利権にしたいがための“陣地取り”でしょう」

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