ホンダは8日、ハンドルやアクセル、ブレーキの操作が一切いらない完全自動運転を平成37年ごろに実用化する計画を発表した。ホンダが完全自動運転の実用化のめどを明確にしたのは初めて。同社はまた、自動ブレーキや衝突回避機能など事故を防いだり被害を軽減したりする予防安全技術を、今秋に全面改良する軽自動車「N-BOX」以降、国内では全車に標準装備することも発表した。
八郷隆弘社長が8日までに表明した。八郷氏は完全自動運転車について「ハンドルと(アクセル、ブレーキの)ペダルが付いた車両とし、運転席に運転手が座り運転したいときに制御できる形にする」と述べた。
ホンダは昨年12月、米IT大手グーグルと完全自動運転技術の実現を目指した共同研究の検討を始めたと発表。今年4月には、自動運転のカギとなる人工知能(AI)などの先端技術の開発を担う組織を新設したほか、京都大などとの産学連携も加速している。