アップルもAIスピーカー販売へ 米国で人気、競争激化

米アップルの開発者向け年次会議。AIスピーカー「ホームポッド」を発表した=6月5日、米カリフォルニア州サンノゼ(共同)
米アップルの開発者向け年次会議。AIスピーカー「ホームポッド」を発表した=6月5日、米カリフォルニア州サンノゼ(共同)【拡大】

 米IT大手アップルは5日、人工知能(AI)を備えたスピーカー「ホームポッド」の販売を始めると発表した。アマゾン・コムやグーグルが先行し、人気が出ている商品で、アップル参入で販売競争が激化しそうだ。

 自社製のAI「シリ」を備え、簡単な質問に答えたり、リクエストされた音楽をかけたりすることができる。置かれた空間の音響状態を自動認識し、音を最適化するのが特徴。音質の良さを売りに他社の製品との違いを打ち出す。

 高さ約7インチ(約17センチ)の丸みを帯びた筒型で、白と黒の2色がある。今年12月に米国や英国、オーストラリアで発売。来年に日本を含む世界各国で販売するとしている。米国での価格は349ドル(約3万8500円)。

 クック最高経営責任者(CEO)は西部カリフォルニア州サンノゼで開いた開発者向け年次会議で「ホームポッドは家庭で聞く音楽の体験を次のレベルに押し上げる」と強調した。

 アップルは5日、新たに画面サイズ10・5インチのタブレット端末「iPad(アイパッド)プロ」の販売開始も発表。スマートフォンなどで使う決済サービス「アップルペイ」で利用者間の送金を可能にする仕組みを導入することも明らかにした。(共同)