インターネットやスマートフォンの「アプリ」利用などで、必ず設定が求められる「ユーザーID」と「パスワード」。同じものの使い回しや誕生日、電話番号は危険だが、複雑なものにすると忘れてしまう-。そんな悩みを解消してくれると話題なのが、奈良県天理市のデザイン会社が開発した「パスワードノート」だ。ネット販売のみながら、50代男性を中心に売り上げを伸ばしているという。
ノートはA5サイズ44ページで、パスワードを管理したいサイトごとに1ページを使う。各ページには、六角形の枠が上下に「8」の字形に並んだマス目と、サイトの名前やID、アドレスなどを記入する欄がある。
48あるマス目で「起点」を決め、「右回り」「左回りで2つ飛ばし」など、自分で決めたルールに従ってパスワードを記入。各ページには解読のための「ヒント」を記入する欄があり、自分に分かるようヒントを書く。余ったマス目にカムフラージュ用の英数字を書き込めば、書いた本人以外は解読できない仕組みだ。