【埼玉発 輝く】カネマス ジャージーにこだわり 品質重視のものづくり (1/4ページ)

2017.6.1 05:00

ジャージーを縫製するカネマスの工場=埼玉県羽生市
ジャージーを縫製するカネマスの工場=埼玉県羽生市【拡大】

  • 金子隆社長
  • カネマスの水をはじく高機能ジャージー

 学校用の体操服やジャージーを製造・販売する埼玉県羽生市のカネマスは、高品質なものづくりを行う企業として高い評価を得ている。アイドルグループ「ももいろクローバーZ」が路上ライブで、同社の2本線ジャージーを着てから、口コミで評判が広がり、販売を大きく伸ばした。一方で今年に入り、水をはじくジャージーの生地開発で、県の「渋沢栄一ビジネス大賞」のベンチャースピリット部門で大賞を受賞するなど、さらなる飛躍が期待されている。

 カネマスは1953年に現社長の金子隆氏(69)の父が総合衣料品問屋として創業した。当初は婦人用スラックスを製造していたが、なかなかもうけを出せず、苦労していたという。

 そんな父の姿を見てきた金子氏は高校卒業から2年後の20歳の頃、カネマスに入社した。最初は営業を担当していたが、経営が安定しない状況から脱却しなければいけないと一念発起し、68年に主要事業を学校用のジャージーに切り替えることを決断した。

 金子氏は車で全国の学校を回り、次々と販売先を開拓していった。1カ月間で5000キロを運転することもあったという。これを10年続けて、カネマスは体操服やジャージーの専業メーカーになった。

 その後、海外展開を含め、事業拡大も検討したが、金子氏は専業メーカーとして生き残るために品質を高めることを優先した。こうして、デザインから生地選び、アフターサービスまで一貫して行えるのがカネマスの大きな強みとなった。

 ◆ももクロで全国区

 そして、この品質のこだわりは、ある出来事をきっかけに全国に広まるようになった。ももクロがカネマスの2本線ジャージーを着用し、形態安定性や肌触りが良いという評判がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で拡散した。

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