■「GROOVE X」社長・林要さん(43)
--トヨタ自動車で「F1」車の開発や量産車開発のマネジメントに従事していたが、ソフトバンクではヒト型ロボ「ペッパー」の開発リーダーを務めた
「バブル崩壊、失われた20年など日本を取り巻く経済環境が厳しい頃だったが、F1カーの開発でドイツにいたとき、多くの人は気付いていないが、日本は世界的にみても非常に個性的な人種で、それが世界と戦う上で武器になると気付いた。数多くの要素技術を組み合わせて作り込むロボットなら、日本人の特性が生かせると考えた」
--会社名「GROOVE X」に込めた思いは
「ロボット開発にはセンサーやモーター、幅広いソフト群など、数多くの技術を集めてつくられる。モノづくりの現場では携わる人たちの個性がお互いに刺激し合うことで、自分の能力以上のものが発揮されることも多い。モノづくりの現場で働く人の一体感を示す言葉として『GROOVE』と可能性を示す『X』の2つの単語が浮かんだ」