2017.5.25 06:14
会見で抱負を語る三菱東京UFJ銀行の三毛兼承副頭取=24日、東京都中央区【拡大】
三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)傘下の三菱東京UFJ銀行は24日、小山田隆頭取(61)が6月14日付で退任し後任に三毛兼承副頭取(60)が就くと発表した。小山田氏の健康問題が理由としている。
小山田氏は昨年4月に頭取に就任したばかりで、1年余りの短期間で交代する異例の事態となった。6月28日付で特別顧問となる。全国銀行協会(全銀協)の会長職は三菱UFJFGの平野信行社長が引き継ぐ。
三毛氏はこれまで企画や国際関連の部門を歴任。米国事業の担当などを務めた。同14日付で三菱UFJFGの副会長にも就く。東京都内で記者会見した三毛氏は「(資金の)貸し出し以外の付加価値が重要であり、グループ総合力や世界のネットワークを生かしていく」と抱負を述べた。
会見に同席した平野社長は三毛氏を次期頭取に選んだ理由について「内外の信望が厚く、幅広い業務経験をしている」と説明した。
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【プロフィル】三毛兼承
みけ・かねつぐ 慶大卒。1979年三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)。専務執行役員などを経て2016年5月から副頭取。東京都出身。60歳。