LCCのピーチ、「ビットコイン」決済を年内導入 国内勢で初 訪日客取り込み

ビットコイン決済の導入を発表した格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの井上慎一最高経営責任者(左から3番目)とビットポイントジャパンの小田玄紀社長(同4番目)=22日、東京都港区
ビットコイン決済の導入を発表した格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの井上慎一最高経営責任者(左から3番目)とビットポイントジャパンの小田玄紀社長(同4番目)=22日、東京都港区【拡大】

 格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションは22日、仮想通貨「ビットコイン」を使った決済サービスを年内に導入すると発表した。国内航空会社では初めて。中国などアジア地域での取引が急増するビットコイン決済の導入で訪日外国人客らの利便性を高め、差別化につなげる。

 インターネットなどで航空券を購入する際の決済手段としてビットコインが使えるようにする。また、ピーチが就航する北海道や沖縄県などの空港にビットコインで現金を引き出せるATM(現金自動預払機)を設置するほか、周辺ホテルや飲食店にビットコインが利用できるよう働きかける。

 提携するビットポイントジャパンによると、ビットコインは22日現在、世界で約4兆7千億円分が流通。9割以上の取引が人民元建てとされるが、4月の改正資金決済法施行を受け、日本での取引量も増えている。