2017.5.20 05:00
なぜ中国には公営ギャンブルすら存在しないのだろうか? 中国を訪れる外国人観光客は年間5500万人を超えるが、マカオを除けば、中国大陸では、いまだ外国人が入場できるカジノ市場すら形成されていない。今後、深セン特区などで試みる可能性はあるだろうが、後期資本主義の荒波の中で大国化を志向している中国にとっては、日本のように大騒ぎする必要もない小事なのかもしれない。
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【プロフィル】木村和史
きむら・かずし 1970年生まれ。同志社大学経済学部卒。大手シンクタンク勤務時代に遊技業界の調査やコンサルティング、書籍編集に携わる。現在は独立し、雑誌「シークエンス」の取締役を務める傍ら、アジア情勢のレポート執筆などを手掛ける。