ニコンは19日、木村真琴会長(69)が6月29日の株主総会を経て退任すると発表した。「構造改革に一定のめどがついたため」としている。後任は未定で、当面空席となる。ニコンはデジタルカメラ事業などの不振を受け、昨年11月から人員削減や生産拠点の集約を進めている。木村氏は牛田一雄社長(64)とともに対応に当たっていた。2017年3月期連結決算で最終損益が赤字に転落するなど業績は悪化したが、18年3月期は黒字化を見込み、改革は一定の見通しが立ったと判断した。木村氏はデジタルカメラの開発などに取り組み、10年6月に社長に就き、14年6月には会長になっていた。